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61.9%―――。
この数字が何を表しているかわかるだろうか。
これは2018年、プロ野球の若手選手を中心に開催されるみやざきフェニックス・リーグに参加したNPB(日本プロ野球)全12球団に所属している252人を対象にしたアンケートにおいて、「引退後の生活に不安を持っているか?」の質問に、「不安がある」と回答した人数の割合である。
アンケートに答えた選手の平均年齢は23.5歳で、平均在籍年数は3.6年、2018年時点での平均年俸は887.6万円で中央値は700万円である。不安の
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新庄剛志たちの「ゴレンジャー」のアオレンジャー担当、という言い方は失礼だろうか。ファイターズの東京ドーム末期から札幌初期にかけて強打の右の外野手として存在感を発揮した島田一輝さんは現在、スポーツデポ川崎店の野球用品売り場に立っている。プロのアドバイスを受けたい(高野連所属以外の)野球少年は、訪れてはいかがだろうか。
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享栄高校時代から、真剣にプロを目指していた。しかしそこではプロの目に留まらず、社会人・王子製紙春日井へ。当時の王子製紙春日井はまとまりのある良いチームながら、都市対抗には程遠かった。入社2年目を迎えようとするとき、チーム方針が一変。練習内容などを見直し、みるみるチーム成績が上がり始めた。翌年、都市対抗出場を獲得。それを機に、俊足巧打の上坂を見ようと、プロのスカウトがグラウンドを訪れるようになった。
パンチ プロ入りまで
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元プロ野球選手の鎌田祐哉氏は、幼い頃に両親から受けた、「自立」を高める教育に感謝している。
12年間にわたる現役プロ野球選手を引退後、不動産会社という未知の世界を選んで8年目。プロ野球や不動産会社での多様な経験を、将来スポーツ界に還元できる日を目指してコツコツと営業マンを継続している。「これからも家族に誇れる自分でありたい」——。氏の思いは、このすてきな言葉に込められている。
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プロ野球の秋の風物詩となっている「トライアウト」──。所属球団の戦力外となった選手たちが挑む“ラストチャンス”として知られているが、ほとんど声がかかることはない。実は、トライアウトの場が選手たちの第2の人生の“スタート地点”となっている。ノンフィクションライター・柳川悠二氏がレポートする。
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11月13日に開催された12球団合同トライアウト(タマホームスタジアム筑後)から、はや3週間が経過した。トライアウトを視