伝説のレストラン エル・ブジとは?
かつて世界一予約の取れないレストランとして知られていたエル・ブジ。営業スタイルも4月から10月のみ営業しており、残りの半年は新レシピ開発に当てるなどその手腕は特徴に溢れています。
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「現代スペインを知るための60章」でスペイン料理研究家の渡辺万里さんが書かれているある章からの“エキス”と、私が思ったことからその答えを導いてみたいと思います。
それは、ある一人の料理人から始まった
20世紀終わりから21世紀始め、世界の料理界は、美食大国とは思われていなかったスペインのある一人のシェフに振り回されることになりました。
そのシェフの名は「フェラン・アドリア」といい、彼のレストランがスペイン・カタルーニャにあった「エル・ブジ」*1です。
フェラン・アドリアは、独創的な料理を生み出したとか、新しい調理法を多数開発したという点で評価されることが
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フェラン・アドリア──世界に名を馳せるシェフは、肩の高さに人さし指を立て、これから言わんとすることを強調した。「イワシとホワイトチョコレートを混ぜちゃいけないなんて、誰が言った?」。目を大きく見開き、黒々とした眉を高く上げて、さあどうだという表情をつくる。「わたしの言ってることがわかるかな?」。
彼は高さ約2mの白いボードの前に立っている。そこには、データで埋め尽くされた12枚の紙がピンで留めてある。周りには、“タジェール”と呼ばれる作業場に集まってきたウェブ開発者やユーザインターフェイス・デザイナーなど5、6人のメンバーが
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こんにちは。BAKEのサイエンス担当、大嶋(Facebook)です。私は大学院まで生命科学を専攻したのち、味覚センサーを扱う会社で1年間働き、去年の4月よりBAKEのOPENLABにて研究員をやっております。
みなさんは「分子調理」をご存知ですか?
食材や調理のプロセスを分子レベルで捉え、新たな美味しさを追求する分子調理。なんとなく「科学を使った調理なのかな?」という印象は抱くものの、実際どんな料理なのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、分子調理で使われている代表的なテクニックや具体例をご紹介してみたいと思います!